2023/01/15 21:58
東洋医学で
女性は陰のエネルギーが強い生き物といわれます
陰のエネルギーは
ホルモンバランスの安定
肌や髪の艶、妊娠や出産など
女性ならではの出来事に影響します
長期的なバランスの良い食事や
漢方薬で陰を補うことが可能ですが
なによりも「睡眠」が陰を養う最大の鍵となります
質の良い睡眠をたっぷり取ること、
もし今それができていないあなたは
漢方的ご自身の不眠タイプを知り
睡眠の質を高めましょう
「不眠」(とここからは言っていきます)は
大きく分けて3つのタイプに分かれます
1.寝つきが悪い
【入眠困難さん】
主に「肝」の不調から起こる症状と考えます
肝は、精神状態の安定を保つ「血」を貯蔵し
ストレスをコントロールする働きがあります
肝の働きが低下すると
不安感やイライラなどの精神不調が起こりやすく
なかなか寝つけなくなってしまうのです
このタイプの方は
過剰なストレスで気の巡りが停滞し
滞った気(エネルギー)はやがて熱を生み
体内に熱がこもりやすい状態になります
こもった熱がさらなるイライラや
精神のバランスを崩すことになるので
こまめなストレス発散を心がけましょう
▶ワンポイントアドバイス
柑橘やハーブなどのスッキリした香りの
ハンドクリームやミストを使って気持ちを
リフレッシュ
眠る前にも好きな香りを漂わせて
2.夜中に目が覚める
【中途覚醒さん】
眠りが浅く夢が多いことも特徴で
主に「心(しん)」の不調から
起こる症状と考えます
心は、精神の安定を保つ「血」を
全身に巡らせる臓器
また”心は神明を蔵す”とも言われ
精神状態や脳の働きに
密接に関わっています
体内の気や血が不足すると
心の働きが弱くなり
脳の状態に影響を与え
不安感や悩み事などで
熟睡がしにくくなってしまうのです
このタイプの方は
加齢とともに起きやすくなります
更年期以降の方は特に気をつけてください
日々の食事でバランスよく栄養を摂り
年齢と共に不足しがちな
「気・血」を養いましょう
栄養を吸収できる体づくりも重要です
日頃から胃腸の状態にも気をつけましょう
▶ワンポイントアドバイス
焦りや不安をノートに書き出すことで
気持ちが落ち着きます
朝起きたての瞑想で気を安定させ脳をクリアに
3.朝早く目が覚める
【早朝覚醒さん】
主に「腎」の不調から起こる症状と考えます
腎は、生命の源である「精」という物質を
蓄える臓器で、脳や五臓六腑の働きを
根本から支えています
腎の働きが衰えると
脳や全身の機能が低下し
睡眠も上手くとれない状態に
また、腎は体のお水をつくることに関わり
体内の潤いの源でもあるので
腎が弱ると体の水が不足し体内の熱を
十分冷ませなくなることで
特に、精神と関わる心の熱が過剰になり
精神が安定しないことによる
睡眠障害が起こりやすくなります
このタイプの方は
長いこと病気を患っている・術後・産後などで
長期にわたり疲労回復ができていない状態
また、加齢とともに起きやすくなり
高齢者に多いことが特徴です
栄養を十分に摂る
下半身を鍛える、温めるなどを
日常的に心がけましょう
腎の状態を強く保つことで
老化予防にも繋がります
▶ワンポイントアドバイス
寝る前に足を冷やすのは厳禁
温かいまま布団につきましょう
午前中に下半身をストレッチして
動かしましょう
[参考文献]
イスクラ産業株式会社発行
「チャイナビューNo.289」
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eat kampo Miyu