2022/09/04 12:33

「気・血・水」(き、けつ・すい)とは

 

東洋医学で考えるヒトの体の構成要素です

この3つが絶え間なく巡っていることによって、心と体は今こうして元気にあるのです

 

水はからだにある液体のうち、血以外の透明な液体で

東洋医学では「津液(しんえき)」と呼びます

(けつ)は血管の中を巡る液体に対して

血についてのブログはこちら

津液は血管の外側にありからだの隅々を満たしています

 

頭部の脳脊髄液

関節の動きを滑らかにする関節周囲液なども

津液の一部です

 

津液は

三焦という経絡を通り全身へ運ばれます

肺や腎は全身の津液の巡りを調整する臓です

 


 

からだの約6570%は水(みず)でできているといわれますが

津液は不足しても多すぎてもよくないです

その人の体に合った、ちょうどよい量が全身に充満し

滞ることなく常にからだを巡っている状態が理想です

バランスがとっても大事

 

津液が不足すると

からだが乾いてきてからだに様々な不調が起こります

肌や髪が乾燥したり

口の中が乾く、喉が渇く

50代前後の方、妊活中でホルモン療法をしている方、

女性疾患でホルモン治療をしている方は

からだがのぼせるような感覚を感じやすいですが

これも津液が不足した状態かもしれません

 

多すぎると体内のどこかで流れが滞り

溜まって粘り気の多いものに変わります

これを「湿」や「痰」とよばれ体の不調の原因とされています

むくみやすい、痰が出やすく、

肌が脂っぽくなりやすい、白ニキビや湿疹がでやすいなど

湿はさらさらした悪い液体に対して、痰はねっとりした液体で

痰が体になまってしまうと中々排除しにくく厄介です

長い目での生活習慣の改善が必須となってきます

 

 

先ほどもお伝えしたように体の水のバランスが大事

1日に必要な水分量は人によって違います

〇〇リットル飲むといいからと、無理して飲むこと

汗をたっぷりかくといいと、サウナや岩盤浴で汗を出し過ぎてしまうこと

 

こういったことは逆に不調を起こす要因になりえますので注意しましょう

 

見極めるポイントは

 

【津液不足の場合】

髪、肌、目、喉、口などの繰り返す乾燥感

からだがほてる

異常に汗をかく

尿の回数または量が少ない など

 

【津液過剰の場合】

足や全身が怠い

むくみがち

尿の量は普通くらいで、色が濃く匂いが強い

体臭が強い

白いできものがでいやすい など

 

からだのみずの巡りをととのえると

びっくりするくらい体がスッキリと楽になります

また、水分を摂るときは必ず一緒にミネラルを補給しましょう

 

たかがみず、されどみず

秋はすこしづつ乾燥に傾く季節

冬はみずが溜まりやすい季節

 

気づいて調整していける自分になれますように

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました

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